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  • 部品代の節約。出来るものと出来ないもの。

車は部品の集合体です。ひとつひとつの部品には耐用年数・寿命があります。劣化すれば交換する必要があります。問題は、そのコストと品質です。

 安心・安全はおろそかにはできません。でも、車のメンテナンスコスト、安いに越したことはないですよね。

車の仕事に携わりながらつくづく思うのは、「車っておかねかかるよな~」ということです。
もうひとつは、「車って超便利だよな~」ともつくづく思います。とくに佐賀みたいな田舎では。

福岡に住んでいたときは、自転車さえあれば、不自由を感じませんでした。自転車は体の一部でしたね。。。
東京に住んでいたときは、自転車すら不要でした。むしろ、邪魔っていう感じでした。

佐賀に帰ってきて、痛感するのは車の便利さですねえ・・・・
田舎では車は本当に便利です。

でも、お金かかりますよね・・・・
なるべくコストを抑えたいですよね。
でも、コスト抑えすぎてあぶないことになったら、元も子もないですよね。
車というのは人の幸せに資するものじゃなきゃイカンです。
ということで、車のメンテナンスコストと安心・安全の担保の両立が大切なんです。




車のコストといっても、いろいろあります。
1台の車を買って、乗って、維持して、買いかえるサイクルの中でざっと次のようなコストがかかります。

①車を買うお金
②自動車保険料
③税金
④車検代
⑤メンテナンス、部品交換

それぞれ必ずかかってくるお金ですが、節約できるもの、出来ないものがあります。


①車を買うお金・・・・・・・節約できます。新車買うか、未使用車買うか、チョイ乗り車買うか、中古車買うか。現金で買うか、ローンで買うか、残クレで買うか、リースで乗るか。いちばんの節約のしどころですね。信頼できるお店さんにご相談ください。

ただ基本的に現金の支出ベースだけでいえば、現金一括で買うのがいちばん安いです。
ローンにしてもリースにしても残クレにしても、たとえば150万円ぐらいの乗り出し価格ぐらいの場合では、現金一括ベースよりも数十万多く余計に支払いすることになります。。。




②自動車保険料・・・・・・節約できます。通販型にするか、地元の代理店での契約にするか、運転者の範囲や、年齢制限の設定、運転者の治療費などをどこまで担保するか、車両保険をつけるかどうか、などなど。更新の時や乗換えの時、増車の時に節約できるところ、ケチってはいけないポイントがあります。信頼できる保険代理店さんや保険業界にいたことのあるご友人さんなどにご相談ください。

>>自動車保険もおまかせください。佐賀・小城の自動車保険
>>自動車保険をかける時のポイント。佐賀・小城の自動車保険相談。



③税金・・・・・・ふつうは節約のしようがないですね。ちゃんと払わないと延滞金がついたり、車検が受けられなかったり。



④車検代・・・・・・事務手数料・整備代の節約はともかく車検の法定費用自体は節約のしようがないですね。車検の基本料金の節約なら、お店選びに関わってきますね。いずれにせよ、車検を受けずに公道を走れば罰金と行政罰があります。



メンテナンス・整備代のうち部品代・・・・・・節約できます。お客さまのお車の使用状況によって、お店選びによって、使用する交換部品によってそこそこかわってきます。価格と品質(安全・安心)とのバランスが必要です。



このページでは、⑤の「メンテナンス・整備代のうち部品代」の節約についてご案内いたします。

 部品代の節約での視点

交換しなきゃ、という部品があったとします。
そのときに、わたくしたちがどういう整備内容、交換部品を選択するかどうかを検討する場合、いくつかの視点があります。


①どの箇所の部品?どういう属性の部品(単体のゴム・プラスチック・金属系?フィルター系?油脂類?ユニット装置系?)



ざっくりいいますと、車というのは、金属、ゴム、プラスチック、ガラス、油脂類(オイルや各種水溶液・ぬるぬるのグリス類)から出来ています。(他には繊維、紙、セラミック・・・・)

そしてそれぞれが単体の1個のころっとしたゴムの部品だったり、発電機などのように複数の部品がひとかたまりに組みつけられている装置系・ユニット装置系だったりします。



一般的に、かならず劣化・消耗・磨耗による定期交換が必要なのものの代表格は、単体のゴム系の部品です。だいたいが金属部品と金属部品の間にはさまった状態で車に組みつけられているのが多いです。


他には、ブレーキ関連の部品にも定期交換の必要な消耗部品(柔らかい金属製、ゴム製)が多いですね。


オイルなどの油脂類も、交換頻度が比較的高いです。ほとんどが定期交換しないと劣化が進み、用をなさなくなって、周辺部品に悪影響を及ぼします。


空気や液体をきれいにする各種フィルター系もそうです。目詰まりします。



金属だけで出来ている単体の部品はそこそこ長持ちするものが多いです。滅多に交換しないものが多いです。



複数の部品が組み合わさって出来ている装置系・ユニット系の装置も故障頻度が高くありません。それなりに耐久性があります。でも逆に、たとえ故障したとしてもそんなに「めずらしいこと」でもありません。

1台1台のそれぞれの車について言えばたまにしか故障しませんが、整備工場ではちょくちょく交換作業をやっています、という感じです。

オルタネーター(発電機)だったり、CVT(ミッションなど)だったり、場合によってはエンジン丸ごと本体だったりです。




②部品の単価は?高い部品?安い部品?

それぞれの部品の部品代がどれぐらいかということになりますが、数百円から何十万円もするものまでさまざまです。


単体のゴム系部品は安いものが多いです。でも、ひとつひとつの単価は安いのですが、交換頻度と部品点数が多いので品質をキープしながらちょいちょい節約しています。安い価格帯の部品は、純正・社外を問わず新品を使うことがほとんどです。


複数の部品が組み合わさって出来ているユニット系の装置は高額なものが多いです。

ヘッドライトとか発電機とか、制御コンピュータとか、CVTとか。整備工場でお客さまに見積りをするとき気が引けるような大物は、だいたいががユニット・装置系の部品です。

高額なユニット系は再生部品(リビルト部品)や中古部品を検討してコストの低減を図ります。






③部品の選択。新品の純正部品?新品の社外部品?リビルト部品(再生部品)?中古部品?国産部品?海外部品?それとも現品修理?



【純正部品⇔社外部品】

純正部品というのは、車を製造しているメーカーさんが供給している部品です。自動車部品の調達の基本です。品質はメーカーさんが要求している品質を当然満たしています。ただし、社外部品に比べて割高になります。



社外部品というのは、メーカーさんが供給していないもの、メーカー純正品ではないものです。
大きく分けて純正部品とほぼ同一規格で作られている「純正部品同等品」「純正互換部品」と、そうでない走り屋さん系やカスタム系などの社外部品があります。

このページでの「社外部品」というのは、「純正部品同等品」・「純正互換部品」のこととご理解ください。

通常の整備工場は「純正同等品」「純正互換部品」を取扱いしています。通常は、単体のゴム系部品(緩衝材、ベルトなど)や、交換頻度の多い消耗部品系(ブレーキの定期交換部品)、それに油脂類(エンジンオイル、オートマオイル、冷却液など)は社外の純正同等品を使いことが多いです。


社外部品だからといってかならずしも品質が落ちるわけではありません。国産の社外品はそこそこ信頼性の高いものが多いです。プロの整備工場に供給される社外品の場合、信頼性の低い社外品はすぐに淘汰されてしまいます。

ただ、一時期出回っていた1セット600円の某国製のFディスクパッド(前輪ブレーキ部品。通常は5千円~1万円ぐらい)のような、時折営業FAXなんかが勝手に流れてきていた怪しげな「社外品」には手を出さない方がいいでしょう。

どこの整備工場さんも、これまでの経験と業界での評判で、○○という車の○○の箇所の部品は純正部品を使い、××の車の○○の部品は社外部品を使う、というふうに使い分けているはずです。





【新品⇔リビルト部品⇔中古部品⇔現品修理】

車の部品交換の見積りの基本は、純正品・社外部品ともに通常は全部新品です。
車の整備の見積りはいったんは新品部品(純正・社外)交換を前提に組み立てます。

ただ、「高いよなあ~」という場合がありますよね。

とくに比較的高額になりやすい装置系、ユニット系などの部品の場合、コストの削減を図って新品交換以外の方法(リビルト部品、中古部品、現品修理)を検討することになります。

リビルト品というのは、ユニット系、装置系の部品を構成する個々の部位のうち、消耗・磨耗・劣化しやすい部位を交換したうえで、調整・清掃・給油してある「再生部品」です。

リビルト品は専門の業者さんが加工・修理・再生を行っていますので、1ヶ月、数ヶ月~1年間の保証期間がいちおうあります。中古部品よりは信頼できます。
もちろん純正新品と比べると信頼性(耐久性・寿命)は低下しますが。



でも、いくら品質(長持ち具合)が新品より低下するといっても、新品のエンジン一式60万円→リビルト品なら20万円とか、新品のCVT40万円→リビルト品15万円とかなら考えちゃいますよね!

また、「エンジン一式」とかのまとまった装置の形で供給しないメーカーさんもありますので、ユニットとしてのひとまとまりの装置のかたちでの純正部品が供給設定が存在しない場合は、リビルト部品に頼らざるを得ない場合も多いです。
まさかCVTやエンジンの構成部品をひとつひとつ取り寄せて1からエンジンを組み立てるわけにもいかないですし、だいたいコスト的に話になりません。




中古部品というのは、文字通り中古車から外して再利用に回された部品です。リビルト品による交換整備の予算も厳しい時には、もっと安価な中古部品に頼ることになります。
需要と供給で市場価格がきまりますが、だいたいリビルト品よりも安価です。たまに需要が多く供給不足の場合は「ふざけんな」というぐらい割高な場合もあります。

もとより「中古品」です。たいがいの場合、保証なしです。いちおう中古部品業者さんが中古部品を元の車から外した時は「動いてた」「作動してた」ということが前提になってはいますが、基本的にノークレーム、ノーリターンの世界です。あたりはずれがあります。

「何年式の何万キロも車から外した部品です」という参考情報もつけられている場合もありますが、どれぐらいの耐用年数があるのかは、経験上予測するしかないですね・・・・。

中古部品の場合は、部品の特性・属性を勘案したうえで採用不採用を検討します。
シートベルトのレシーバー(受けて側)などは単純な構造で長持ちもしますので中古品を多用しますが、半導体がらみの電子部品系は極力中古部品を避けています。

電気もので中古部品をどうしても使う場合は、とりあえず、一時しのぎや、1,2年ぐらい持ってくれればいいですね~という感じのときに使用する方便です。
「年式が古くなった車なんで、どうせ他の箇所も同じぐらい劣化してるから、この部分だけ高価な新品にしても、もったいないですねぇ」という時などですね。





ときどき、不具合を起こした部品の現物を修理することもあります。分解して不具合の出た構成部分だけを新品やリビルト部品と交換したり、分解して清掃・給油して組み付け直したり、いろいろですね。

スターター(エンジン始動するためのモーター。セルモーター)やオルタネーター(発電機。ダイナモ)などは一部構成部品だけを純正新品部品/社外新品部品/リビルト部品と交換して対応することが多いです。

予算的に余裕のない場合や、新品も、リビルト品も、中古品も調達できなかったりするときなども現物修理可能なら修理します。むろん、現物修理がいつも安くつくとは限りません。あまりに手間ひまがかかる場合は、むしろ高額になります。




【新品⇔リビルト部品⇔中古部品⇔現品修理の品質とコスト】

品質でいうと
新品純正部品≧新品社外品>リビルト部品(再生部品・保証付き)>現物修理(一部新品・リビルト組換)≧中古部品、現物修理(分解・清掃・給油)
の順番でしょうか。ざっくりした言い方で例外はありますが。


価格の安い順でいうと
中古部品、現物修理(分解・清掃・給油)→現物修理(一部新品・リビルト組換)→リビルト部品(再生部品・保証付き)→新品社外品→新品純正品  ※カスタム系の社外部品は枠外

の順番になるでしょうか。これもざっくりした言い方で例外はありますが。





④お客さまのお車の使用状況は?あとどれぐらい乗りたいですか?

高額な部品が必要な場合は、「1ヶ月、1年間でどれぐらい走ってますか?」とか「あとどれぐらい乗りたいですか?」ということをふまえて修理内容・方法をご提案いたします。
「次の車検まで、あと○ヶ月しかのらない」
「まだ、ローンが2年残ってる」
「まだまだ、5年以上は乗りたいと思ってる」
お客さまによっていろいろです。
なんでもかんでも純正新品!でもないですし、何でもかんでもコスト最重視!いちばん安い方法で!という姿勢でもありません。




流れ的には、交換必要な部位の特定ができたら、

①交換必要な部品の属性・特性を把握して、


②比較的安い消耗部品系なら新品純正部品・新品社外部品の品質&価格を天秤に掛けて選択。


③高額な部品の場合には純正⇔社外品、新品⇔リビルト⇔中古品⇔現物修理のチョイスを検討しますが、


④その際にはお客さまのお車の使用状況やあとどれぐらいの期間乗りたいと思っていらっしゃるかを加味して総合的に判断する、

という感じです。

 消耗定期交換系。下廻りのゴム部品。ベルト類。ブレーキのパッド系。各種フィルター系・・・・新品のみ。純正同等品でこつこつ節約。タイヤは新品、モノはいろいろ、国産推奨。

ゴム系の部品ベルト類はかならず、劣化します。ひび・亀裂が発生します。

ブレーキのパッドも擦り減っていきます。ブレーキを踏むたびに少しずつ厚みが薄くなっていきます。

エンジンに取り込み空気を浄化するフィルターや室内のエアコンフィルターなんかのフィルター系も汚れて目詰まりします。

定期交換の必要のある部品の代表格です。

これらは新品交換オンリーです。ただ、純正新品、社外新品(純正同等品)のどちらかを選ぶかは、整備工場が判断することが多いと思います。
ひとつひとつの部品の純正⇔社外品の価格差は、何百円~千円~3千円ちょっとでも、数点重なれば何千円から1万円ちょいぐらい違ってくることもあります。

弊社でも、純正部品ばっかりでは高くなりますので、純正部品と社外部品を使い分けています。
過去の経験上、価格は安いもののそれ以上に耐久性が落ちる部品メーカーの部品などはパスしています。

また、正直、ゴム系、ベルト系、ブレーキ系の部品では某国製品は採用したくないなあと思っています。
(某国製の部品を検討するのは、フロントウインドウガラスぐらいですかね・・・・)


ゴム系部品やブレーキ関連の消耗部品交換では中古部品を検討することはありません。また、現物修理も無理ですし、リビルト品も存在しません。
※消耗交換部品ではなくて高額なブレーキ装置自体の場合は、リビルト部品、中古部品を検討します。





タイヤ・・・・・とりあえず弊社では国産メーカー新品。もしくは欧米系メーカー新品。節約!節約!モードなら海外アジアン系メーカー新品。

本当言えば、アジアン系はあんまりおすすめしていません。安いですが、それなりです。名指ししたり、あんまり言うといろいろな方面から文句が来るのでそこまでいえませんが、以前「なんだかな~」ということがありました。

中古タイヤは、昔はちょこちょこお客さまのご要望で脱着組み付けしていましたが、結局弊社では基本取り扱わないことにしました。いくつかの小事件がありまして・・・・中古タイヤはやめました。

タイヤって直接命にかかわります。お客さまが思っているより大切です。
高級品をつける必要はないかもですが、標準品はつけてください。

 油脂類。オイル、ブレーキオイル、グリス(ぬるぬる)類・・・・新品しかないです。適切な社外品で若干節約。最近の車種ではエンジンオイル、CVT、ATFの純正指定も。

これも新品しかないですよね。オイルに中古を使うとか聞いたことないですよね。
純正指定品以外にオイルメーカーは星の数ほどありますので、最高規格を満たしたうえでリーズナブルなものを使用しています。

ただ、CVTなどはメーカーさん指定のフルード(オイル)を入れないとメーカーさんが動作保証しないタイプもあるので、そのときは非常に高額になるのは承知で純正品を使います。

ちなみに、オイル関係は同じ用途のオイルでも、粘度(さらさら、べたべた)などのちがいが車種ごとに指定があったり、年式や使用経年で車の状態に合わせたチョイスをして適切な方法・手順で交換作業を実施することが必要です。

最近の車は高性能化している分、繊細なところが多々あります。
十把一絡げでテキトーなオイルをテキトーな抜き方、入れ方でやってると思わぬしっぺ返しを喰らうことになります。

オイル、油脂類は車種・使用状況に応じた「ほどほどの品質」以上のものを使うことが必要です。あんまり安いのはパスです。

 足廻りのアーム類 アブソーバー類 駆動系・・・・・節約をお望みの時は中古部品/リビルト部品をぼちぼち活用。

車はタイヤで走りますよね。
タイヤはボディ/車体本体に直接ついているわけではありません。
人間でいえば、足首、くるぶし、すね、太もも、みたいな部位・部品があってそれらにタイヤに組みつけられていたり、そういった部品が走行中の上下左右前後方向のショックやキシミを吸収しています。

また、タイヤをぐるぐる回す棒も組みつけられています。


そういった足廻りや駆動系の部品の交換には通常は純正部品(新品純正、リビルト部品、中古部品)使います。

カーショップやショップ系のオートガレージさんでは足回りの社外部品をよく取り扱っていらっしゃいます。そういう足廻り系の社外部品は愛車をノーマル仕様からさらにグレードアップさせた趣味な走りを望まれるお客さま用のカスタム系部品が多いです。レース用とか、峠を攻めるとか、そういうかっこいいやつですね。弊社はおとなしい整備工場なので、ちょっと滅多に扱っていないですね。


足廻り系・駆動系の部品は比較的高いのが多いです。
単品で2万円台とか、3万円台とかですね。
とくに縁石などに前輪を強打して損傷が大きい時などは交換必要な足廻りの部品数が数点に及んで部品代&工賃合計がシャレにならない金額になることがあります。


足廻り系の修理では、少しでも安くしたいなあということで、新品ではなくリビルト部品&中古品をよく検討します。


基本的に鉄の塊に近い部品は中古部品をおすすめしています。


ベアリングが組みつけられている足廻り部品は、リビルト部品を検討しています。ただ、年式が新しい車には純正新品をおすすめしています。ベアリング一体型の足廻り部品の中古部品は、いつまで使えるか保証ができないことを了解してもらったうえでお財布優先で使用します。年式の古い、走行距離の多い車には中古品を使うことも多いですね。


アブソーバー(タイヤを介して車体に加わる縦方向の振動・衝撃を吸収する長い円筒状の部品)系は、ガスが封入さてれいる気密性の部品なので、基本新品です。お客さまのお車がそこまで新しくはない場合やとりあえずのつなぎの修理っぽい場合などは、中古品の調達を検討いたします。


鉄/硬いゴム/鉄というふうに鉄とゴムが組み合わさった部品はなるべく新品ですが、お客さまの車がそこそこ低年式の場合は高い金額かけてそこだけ新車同様になっても意味がないので中古部品を調達することも多いです。


駆動系部品の代表格のドライブシャフト(本体)などは新品ではなく、リビルト部品を多用します。リビルトのドライブシャフトはそこそこ品質がいいです。新品高いですから・・・・


交換対象の部品点数によりますが、足廻り系の修理では、複数の部品が交換対象になることも多く、新品からリビルト部品・中古品にすることで1万円~3万円~ほど安くなります。工賃は同じです。



※被害事故にあわれたお客さま(10:0の被害者)の車の足廻りの整備(保険会社の賠償修理の場合)は純正新品使用が基本です。「被害にあったうえに、なんで中古部品を使った修理を強制されなきゃならないんだよ!」ということになりますので。(もちろん、この場合でも被害者のお客さまが「中古部品を使って安く上げて、保険会社からの保険金より安く済ませてお金を浮かせたいので中古部品使ってね」というのはOKです。不正行為でもありませんし、被害者になったお客さまの自由です)
さらに補足ですが、10:0の被害事故でも車の価値を超えて修理をしてもらう場合(相手さんが「対物超過修理費用特約」を使う場合)は、保険会社さんの指定要望で極力中古部品、リビルト品を使う方向で修理を実施することがあります。

 電気・半導体もの(バッテリー 各種センサー類 制御系のコンピューター) 排気系 冷却系

電気・半導体もの(バッテリー 各種センサー 制御系コンピューター)
車は電気モノの部品が多用されています。交換が必要な場合は、基本純正新品、社外新品です。中古は基本パスです。電気モノの中古部品は、耐用年数が非常に予測しづらいです。
あえて中古部品を使うとしたら「とりあえず」「一時しのぎ」の緊急避難的な対処療法としてです。



バッテリー ・・・・・新品です。国産です!国産でも安いのはダメダメです。そこそこ良いのに交換しましょう。保証期間がとりあえず3年ついているからといって、それだけを頼りに安いのに手を出されたら、いざというときにバッテリー放電&エンジン始動不能で困ることがおおいですね。

バッテリーほど「安いのは安いなりの性能」というのが当てはまる部品もないでしょう。


車の他の部品の場合はおおよそ「国産なら大丈夫!」なんですが、バッテリーの場合は、アジア系の安い新品以外にも国産でもいい加減な品質のバッテリーがあります。(いちおう3年保証とか書いてあるんですよね・・・。でも3年後、いちおう生きててもは死ぬ直前なんですよ・・・)


バッテリーについては国産、海外品問わず百鬼夜行の世界ですね。有名メーカーさんのある程度のスペックのものをおすすめいたします。

安いのは国産でも「とりあえず1,2年ぽっきり」「保証期間ぽっきり」と割り切ってください。

中古バッテリーをつける場合は緊急避難的な措置という割りきりが必要です。半年もってくれたらラッキーとか。





各種センサー類・・・・・基本純正新品です。エンジン制御に関連するセンサーなどは特に純正新品です。ただ、一部、消耗品に近い性質のO2センサー(オーツーセンサー)などは、交換頻度も多いので優良な社外新品がそこそこあります。めちゃくちゃ節約にはならないですが、数千円の節約にはなります。

中古品はおすすめしません。でも時間稼ぎの緊急避難的な対処療法と割り切れば、OKです。でもノークレーム・ノーリターンです。





制御系コンピューター・・・・・本当は純正新品です。でも・・・・・高い!!
10万円超えは普通です。だから、再故障のリスクを承知しつつ中古のコンピューターを使用することもあります。最近はリビルト部品のコンピューターユニットもあるようですが・・・

走行距離が10万Km以内、新車から5年以内なら「メーカーさんから新車保証ということで無償部品供給・無償修理できない?」と正規ディーラーさんに相談してみることが多いです。
新車からご購入なら無償部品供給がありえます。

中古車からご購入でも、いわゆる「メーカー保証継承」手続を実施していらっしゃるなら、無償部品供給がありえます。メーカー保証継承というのは、年式の新しい中古車&保証書を正規ディーラーに持ち込んで点検料を払って「新車購入ユーザーと同等に保証をしてもらえる」ようにする手続です。弊社でご購入T&メーカー保証継承済みのお車ならだいじょうぶです。


※ちなみに、おなじことがCVT、AT、エンジンについても当てはまります。
新車から5年落ち&10万Kmだったら、まず正規ディーラーさんに相談してみます。
もちろん、弊社がお客さまに代わって段取り手配いたしております。全部ただ、もしくは一部ただになればラッキーですよね。





排気系の部品・・・・・マフラーが代表格ですね。一番交換頻度の多いリアマフラーの場合は、まず品質第一で純正新品をおすすめしています。リアマフラーというのは車の後ろの排気管のちょい奥の比較的大きな直系30~40センチぐらいの丸っこい(楕円状の)筒状の部品です。車の下から覗けば見れます。

リアマフラーの場合は、新品純正品⇔新品社外品の品質に落差があるように思います。でも、値段が高いです。通常は1万円や2万円ではすみません。

新品純正でお見積をして、お客さまの予算オーバーだったら、品質が若干落ちるのをご説明したうえで新品社外品をおすすめしています。「品質が落ちる」というのはこの場合、耐久性・寿命が劣るということです。数千円~1万数千円ちょいの節約になることが多いです。

もし、リアマフラーの新品社外品でもご予算オーバーの場合は、中古部品を見積もります。品質はばらばらですが、1年持てばなあ~という感じで、2年持てばラッキーぐらいのご説明をすることが多いです。


中古マフラーももったいない、ほんとうに「とりあえず」でもいいから!ということでしたら、保安基準を満たすレベルであることを前提として「現品修理」をすることになります。空いている穴を溶接やマフラー補修剤で塞ぐとかですね。もって数ヶ月です。


リアマフラーやセンターマフラーなどには、排気ガスを浄化する触媒が入っています。だから、高いんです。触媒は劣化します。環境のためにも新品が基本です。




排気系の部品にO2センサー(オーツーセンサー)という部品がありますが、これも新品が基本です。そこそこ高価な部品です。純正部品じゃなくても、社外部品でも最近はいいものが出回っています。社外品にすれば数千円の節約になります。







冷却系・・・・・熱くなったエンジンに水を通して循環させて、熱くなった水を冷やすための装置ですが、代表選手はラジエーターです。ラジエーターの場合は修理するに至った事情で選択部品が違います。



車自体はくたびれてない高年式なのに、車のフロント事故などでラジエーター破損・・・・・純正新品です。まだまだ走ってくれなきゃ困る車ですから、純正の新品です。あまりにも高ければ社外部品新品。だだし海外製の粗悪な社外部品には注意です。



車自体がそこそこくたびれている。でも、あと何年か乗りたい!・・・・・現品修理(専門業者さんに外注)、劣化した細管やプラスチック部分を一部交換。もしく社外新品またははリビルト部品。ぼちぼちの品質です。格安の海外製のラジエーターも流通している場合もありますが、粗悪品には注意です。



車自体はそこそこくたびれている。とりあえず、次の車検までしかのらない・・・・・・中古部品探しましょう。調達できなければ現物修理。リビルト部品。



よほど車検整備のときのLLC(冷却水)交換をサボってきた場合を除いて、冷却系が経年劣化的な原因から故障している場合は、車自体もそこそこボロっちくなってきているはずです。新品⇔現物修理・リビルト部品・中古部品の選択は、お客さまが「あとどれぐらいそのお車に乗りたいか」できまります。


冷却系の部品には他にも、ラジエーターファン(扇風機)やホース(ゴム系、金属系)、サーモスタット(冷却水の水路の門番君)、ウォーターポンプなどがあります。ラジエーターファン(扇風機)は中古を使うことも多いです。ホースやサーモスタット、ウォーターポンプなどは部品の性格上新品の選択肢しかないです。

 CVT AT ミッション エンジン

これらは高いです。新品純正では、10万円、20万円ではきかないものが多いです。基本的に社外新品もありません。

いきおい、リビルト部品か中古部品を検討することになります。
車の買替えのきっかけになることも多いですね。


※走行距離が10万Km以内、新車から5年以内なら「メーカーさんから新車保証ということで無償部品供給・無償修理できない?」と正規ディーラーさんに相談してみることが多いです。
新車からご購入なら無償部品供給がありえます。

中古車からご購入でも、いわゆる「メーカー保証継承」手続を実施していらっしゃるなら、無償部品供給がありえます。メーカー保証継承というのは、年式の新しい中古車&保証書を正規ディーラーに持ち込んで点検料を払って「新車購入ユーザーと同等に保証をしてもらえる」ようにする手続です。弊社でご購入&メーカー保証継承実施済みのお車ならだいじょうぶです。

※新車から5年落ち&10万Kmだったら、まず正規ディーラーさんに相談してみます。
もちろん、弊社がお客さまに代わってディーラーさんに相談・段取り手配いたしております。




CVTAT(オートマチックトランスミッション)、MT車のミッションエンジン丸ごと・・・・・これらの部位の交換の際はリビルト部品が基本です。もちろん新品の価格もさらっとは調べますが、ほとんどの場合が( ̄∇ ̄;)ハッハッハと笑ってしまうぐらい高額だったり、そもそも部品としての供給の設定がなかったりです。

リビルト部品⇔中古部品か。いずれにしても高い整備見積です。しかも、新品じゃないので一定のリスクがあります。でも、整備工場としては、どんなに気が滅入っても、お客さまにそれぞれのリスクとそのくせ安くはないその見積りをかならずお伝えしなければいけない局面です・・・・

 オルタネータ セルモーター パワーウインドモーター などのモーター系

モーターもの、電気を起こしたり、逆に供給される電気で作動したりする系統の部品です。


オルタネーター・・・・・エンジンの回転を分けてもらってベルトで駆動する発電機です。古い整備士さんはダイナモとか呼んでます。
普通に純正新品、新品社外品、リビルト部品、現品修理による整備を見積もり比較、ご提案しています。
オルタネーターの場合は現品修理、リビルト部品ともにそこそこ信頼性があります。部品代の節約がやりやすい箇所です。新品純正部品はけっこう高いです。1万円以上の節約にはなるはずです。

中古のオルタネーターは、おすすめしていません。いつ故障するかわからないサドンデス状態です。





セルモーター(スターター)・・・・・・エンジンを始動する際に最初にエンジンを強制的に回転させるためのモーターです。普通に新品純正部品、リビルト部品、現品修理による整備を見積もり比較、ご提案しています。

弊社では、現物修理もけっこう多いですかね。もしくはリビルト部品です。

通常、セルモーターが故障するのは古い車ですので、高いお金出してそこだけ新品にしてもなんだかなあ、ということで節約します。セルモータについては、節約しても比較的信頼性が高い整備ができることが多いです。

中古のセルモーターは、おすすめしていません。




パワーウインドのモーター・・・・・・窓のガラスを上げ下げさせるモーターです。通常はガラスの上下運動を一定の速度で保つためのゼンマイみたいなレギュレーターという部品と一体化した装置系の部品です。

けっこう高いです。ですが普通は、新品純正部品で見積もります。電気ものですので。
ご予算オーバーなら、リビルト部品が流通しているかどうか調べます。

リビルト部品がなかったり、ご予算オーバーならリスク承知で中古品です。
そのお車にどれぐらいお乗りになるか、ご相談してきめる場面です。
パワーウインドレギュレータ・モーターは通常、整備工場では現品修理はやってないです。



※その他、冷却系のファン(扇風機)、エアコン装置関連のファン(扇風機)などの扇風機系は、新品純正部品⇔中古部品です。いずれにせよ、お客さまには複数の選択肢をご提示いたしております。もちろん、安い方法にはそれなりのリスク・デメリットがあることもお伝えしながらですが。

 エアコン系

エアコン装置にはエアコンガスが充填・封入されてそれが循環しています。
装置の性質上、要所々々の構成部品にはぴたっと組み合わさってガスが漏れないという「気密性」が必要です。

いきおい新品交換が基本になります。新品純正品→新品社外品→リビルト部品の順に比較見積りをご案内します。なるべくだったら、新品(純正・社外)がいいです。最低でもリビルト部品です。

コンプレッサー、コンデンサ&ファン、ドライヤー、エキスパンションバルブ、エバポレーター、ブロアファン、各パイプ・・・・・・それぞれの部品・装置で検討・判断することになります。


エアコン関連での整備で中古部品使用した場合、いったんエアコンが効いたとしても、その後はほんとうにサッカーの試合のサドンデス状態です。1ヶ月たたずに逝ってしまうことも珍しくはないです。工賃、作業代がもったいないです。

エアコンの修理は下手にコスト最優先で中古部品なんかを使って済ませないほうが無難です。かえって高くつく恐れが多分にあります。


>>「エアコンの効きが悪い・・・・」

 外装部品 ガラス ヘッドライト ヘールレンズ ドアミラー

車の外装部品各部の鉄板や、ドア樹脂バンパーなどは、お値段節約のため中古部品を多用します。

ただ、気をつけなければいけないことは、中古品なのでキズ、ヘコミがあることが多いことです。

そのキズが気に入らなければ、中古品を取り寄せた後で補修の板金塗装をしてから、車に組み付けなければいけません。

「そんなことするぐらいなら、現車の損傷箇所を板金塗装したほうがいいや」「新品使った方がいいや」ということも多いです。

ただ、車体の凹み、損傷具合が現車を板金塗装できる限度を超えてしまっている場合には外装部品の中古部品調達は有効な方法です。




ヘッドライトテールレンズに関しても同様です。中古品には美品⇔キズモノがあります。値段も違います。
たまに「ぼったくり価格の中古部品」があるので、新品の価格とくらべてどれぐらい割安か見極めながら修理をすすめていくことが大切です。

ちなみにヘッドライトなどの新品を調達する時も、付属の配線までセットで調達・交換するアッセンブリ(アッセン、Assy)交換の方法と、いままで付いていた配線を再利用して調達するのは外側のヘッドライト本体(レンズ・外殻のみ)にするユニット(Unit)交換があります。

もちろんユニットでの調達コストが安いです。極端な価格差はないですが、ちりも積もればなんとやらで節約できる場合は節約した方がいいと思います。






ドアミラーも同じです。最近は電動格納モーターが一体になって非常に高額です。
さらには全方位カメラのカメラ・レンズまで組みつけられているドアミラーの場合は、一個で新品5万円超えもめずらしくないです。

ですので、新品⇔中古品ではけっこうな価格差があったりします。美品の中古部品ががあればラッキーでしょう。

あるいは、損傷箇所が外側のカバーのみで純正供給のカバーだけ交換できる場合は、数千円で済んだりします。

ミラー鏡面だけ破損で、その部分だけの部品供給の設定がある場合も工賃込みの2,3千円以内で済ませられればラッキーです。






ガラス、とくにフロントガラスでも、純正新品ガラス⇔社外新品ガラス(国産)⇔社外新品ガラス(アジア系海外品)⇔中古品 の選択肢があります。

品質は純正ガラスがいちばんです。ただしお値段はそれなりに高いです。工賃込みで通常10万円以上はいたします。

社外新品ガラス(国産)が、次の選択肢です。ちょこっと安くなります。激安にはなりません。

社外新品ガラス(アジア系海外品)は、純正新品ガラスにくらべれば、そこそこ安くつきます。もちろん車種にもよりますが2~3万円~節約できることも多いです。

ただし、シャーロックホームズやドラマの探偵さんが虫眼鏡を手にして現場捜査するように(あるいは車の査定をするように)ガラスの表面をすかしてななめから見た場合にひずみがあることがよくあります。

その分製品の精度として落ちるということです。実用の支障にはならないですが、品質は国産に劣るということを承知のうえで使うことになります。


中古品を調達する場合は最後の手段です。むろん、飛び石、キズがあっても、ノークレーム・ノーリターンです。
この場合、中古ガラスをどれだけ安く中古部品屋さんから調達するか&どれだけ安く交換工賃を抑えるかがコスト低減の決め手になります。「安い材料代(タイミングの良い中古ガラス安値入手)」&「ガラス屋さんのちょっとだけよサービス(ガラス屋さんのキャラクターと機嫌によります)」のコンボがうまくハマればラッキーです。

※ガラスの交換はプロのガラス屋さんがやります。プロなので技術に見合った作業代とガラス代以外の材料代がかかります。あんまりケチると整備工場と付き合ってくれなくなるので、適正な作業料の負担が必要です。





※ちなみに、先ほども申し上げたことの繰り返しですが、被害事故にあわれたお客さま(10:0の被害者)のお車の板金塗装&整備(保険会社の賠償修理の場合)は純正新品使用が基本です。「被害にあったうえに、なんで中古部品を使った修理を強制されなきゃならないんだよ!」ということになりますので。(もちろん、この場合でも被害者のお客さまが「中古部品を使って安く上げて、保険会社からの保険金より安く済ませてお金を浮かせたいので中古部品使ってね」というのはOKです。不正行為でもありませんし、被害者になったお客さまの自由です)

さらに補足ですが、10:0の被害事故でも車の価値を超えて修理をしてもらう場合(相手さんが「対物超過修理費用特約」を使う場合)は、保険会社さんの指定要望で極力中古部品、リビルト品を使う方向で修理を実施することがあります。





ほかにも、車の部品はもっともっとたくさんありますが、きりがありません。
いずれにせよ、品質とコストを比較考量しながら、お客さまのご要望と使用状況をふまえつつ安心・安全を担保していくことが大事です。
何の仕事でも、どこの業界も同じだと思いますが・・・

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