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本社工場:佐賀県小城市三日月町石木166-1 | 展示場:佐賀県小城市三日月町堀江1755
整備工場で点検した時にはブレーキになんらの異常もなく、違和感のないブレーキングだったのに、お客さまから「ブレーキの度にカックン、カックン前のめりになるような感じでブレーキが効きすぎるような違和感があります」
とご相談をいただくケースがちょいちょいございます。
「緩やかにブレーキを踏んでいるのに勝手に強く踏み込んだように停止します」
「極端に言えば体が前につんのめるような感じです」
「ブレーキペダルを踏むたび、ガクッ!とブレーキが効きすぎて怖いです」
「もっとすーっとスムーズにブレーキが効くようにしてほしいです」
でも、整備工場でのブレーキ点検ではまったく異常なしの結果で、整備工場スタッフが試乗しても違和感がない・・・・
という特徴的な事案です。
※ブレーキテスター測定でも制動力の数値が正常で、なおかつ、分解点検してもブレーキ機構の固着とかの故障原因がない場合です。
整備工場で点検しても異常は検知されないし、
整備工場のスタッフやメカニックが試乗しても「???」ということなので、
メカニックやスタッフによっては「お客さまの気のせいでは??」と言うかもしれません。
でも、これは、「お客さまの気のせい」ではありません。
この症状を訴えられるお客さまがいらっしゃる場合、お客さまがブレーキペダルを踏むたびに、確かに、「ガクッ」「カックン」「ヒョコッ」と、お客さまによっては表現は異なりますが、車が前のめりになる感じの状態になっているのは事実です。
ひどい場合は、ブレーキを踏むたびに体が前につんのめって胸がハンドルにくっつきそうになりそうになることもあります。
ブレーキペダルを踏んで「ガクッ」と強く効いてしまうのが怖くてブレーキペダルから足から離してしまい、それでも完全に車をストップさせるために再びブレーキペダルを踏んで、そしてまた「ガクッ」とブレーキが効いてしまうこともあります。
はた目から見れば、車がカックン、カックン、としゃくっているみたいな感じに見える状況です。
「勘違い」や「気のせい」ではありません。
これは、事実として発生して、お客さまを悩ませている改善すべき症状です。
俗に「ガク効き」「カックン効き」「カックンブレーキ」とか呼ばれることもあります。
この「ブレーキのガク効き」「カックンブレーキ」のお問い合わせは、性別と年齢層に傾向的な偏りを感じます。
割合的に男性よりも女性のお客さまに多いです。
若年層よりも50代以上のお客さま層に偏っています。
おそらく、一定の理由あっての傾向的な偏りではないかと感じます。
整備工場で点検しても異常がなく、
メカニック、営業マン、事務スタッフの全員が試乗時に違和感を感じないのに、
お客さまが乗られたときには、「カックン効き」「ガク効き」するという場合、
わたくしたちのこれまでの経験から申しますと、
お客さまの「ブレーキペダルの踏み方」をチェックして工夫すれば、状況が改善するかもしれません。
具体的に言いますと、
ブレーキペダルの踏み方に影響を及ぼす、運転席シートへの座り方に関連することを見直してみることです。
もちろんすべての場合に当てはまるわけではないとは思いますが、
お金もかからないことなので、 ブレーキペダルの踏み方=運転席シートへの座り方 を再チェックしてみてはいかがでしょうか。
女性のお客さまの場合、運転席シートを前すぎる位置にセットされていらっしゃることがけっこうあります。
「より前の方に体を近づけた方が安心感がある」という感覚的なお好みがおありなのかもしれません。
でも、運転席シートの位置が前すぎる場合、必然的にブレーキペダルと右足が近すぎるという状況になりがちです。
その場合、ブレーキペダルを踏むためにいったん右足をけっこう上げることになります。
そこそこに足元を持ち上げてからブレーキペダルを踏み込む形となるので、自分が思うより強い踏み込みの力なっていることが考えられます。
踏み込みの幅(深さ)も大きくなっているかもしれません。
この状況下では、ご自分では「そっと」ブレーキペダルを踏んでいるおつもりでも、
勢い的にはけっこう急な踏み込みになっているかもしれません。
その場合、「カックン効き」「ガク効き」が発生します。
また、足をいったん上げてから踏み込む分、ブレーキペダルを踏み込むまでの初動時間も長くなって、ブレーキ操作での瞬間的な対応が遅れがちになるかもしれません。
いずれにせよ、極端に運転席シートの位置を前に持ってくるのはいいことではないと思います。
運転席シートの背もたれにちゃんと背中をくっつけていらっしゃるでしょうか。
あるいは座った腰の部分がシート座面奥・背もたれに接する位置よりも前方に来ていないでしょうか。
運転席シートの背もたれから背中を離して運転されている場合、
上半身は不安定になった状態です。
上半身の不安定な状態は、下半身で行うブレーキペダル操作の安定性に悪い影響があるのではないかと考えられます。
ソフトタッチな優しいブレーキングを行うためには、体全体が運転席によってしっかりと支えられて安定していることが大切な要素です。
ハンドル操作が「確実になるように」との意識からハンドル胸につけるような感じで、両腕をかなりまげている状態でハンドルを握っていらっしゃらないでしょうか?
ハンドルを握っているというよりも、ハンドルにしがみついているような感じの状態のお客さまをときどきお見かけします。
結果的には先ほどご案内した「運転席シートの位置が前方になりすぎ」「運転席シートに座るとき、背もたれと体が離れている」と重複することになることも多いです。
これまでの経験では、ハンドルを持った時に「ハンドルと胸の間の間隔に余裕がない」お客さまほどブレーキ操作時の「ガク効き」「カックン」感があったことが多かったです。
ハンドルが胸に近すぎる状態の時は、おそらく運転席シート位置が前すぎるか、体を背もたれから浮かせて前屈みになっている状態に近いのではないかと思います。
その場合、上半身の不安定な態勢は下半身の状態にも連動することも考えられます。
抑制のきいたソフトタッチなブレーキペダル操作への阻害要因となっているかもしれません。
ということで、ハンドルはある程度は体から離して、腕もある程度は伸ばして握ってください。
それに、ハンドルと胸の間隔があまりにも近いと、ハンドル操作自体の柔軟性にも悪影響があるはずです。
できれば、踵(かかと)を床から離さないぐらいの感覚で、
ブレーキペダルをそっと押さえる感じで踏み込むことができれば、「カックン効き」「ガク効き」の症状が改善できるかと思います。
踵(かかと)を床につけてそこを支点としてブレーキペダルを足の裏で押さえる感じです。
ただ、これに関しては、今までの習慣的なブレーキペダルの踏み方を無理やりにいっぺんに変えてしまうのも怖い側面があります。
今までに無意識的にやってきたブレーキペダルの踏み方を無理やりに変えてしまって、無視できない違和感がある状態だったら、それも問題です。
そこに意識が行き過ぎるようになってしまえば、却ってスムーズなブレーキ操作に支障がでるまかもしれません。
違和感がでない程度に改善してみるぐらいがいいかもしれません。
付け足しですが、
車間距離が短いお客さまほどブレーキを多用する傾向があります。
ブレーキ操作も粗くなりがちになります。
念のため、走行中の前の車との間隔もなるべくゆったり目に余裕をもってとってあるか、車間距離の再チェックをしてみたほうがいいかもしれません。
過去の例ですが、アクセルペダルは右足で、ブレーキペダルは左足で、別々の左右の脚を使い分けていらっしゃるお客さまがいらっしゃいました。
「ほんの数例」ではなくて、累計的にはこれまでけっこうな数、お見かけしました。
これは非常に危険だと思います。
運転中、とっさの緊急時には、ドライバーは無意識に、条件反射的に、ペダルを全力で踏みこむことが多いです。
常にアクセルペダルにも右足が踏み込み待機態勢になっている両足ペダル/両足運転では、とっさの瞬間にアクセルペダル踏み抜きの危険がございます。
車の運転での緊急時にはブレーキが必要なことが多いです。
「アクセル全開が必要なとっさの緊急時」は、通常の一般ドライバーにはほぼほぼないのではないでしょうか。
緊急時に無意識にアクセルペダルを全力で踏み抜けば、たとえもう片方の左足でブレーキペダルを踏み抜いていたとしても、ブレーキの制動力が極端に落ちることは自明だと思われます。
アクセルペダルとブレーキペダルを同時に踏み込むことのない、右足オンリーペダル操作が無難だと思います。
さらに言えば、アクセルペダルよりもブレーキペダル操作待機のほうに重点をおいている右足オンリーの通常のペダル操作が無難だと思います。
もしも左右の足を両方とも使われていらっしゃるならNGだと思います。
これは、かならずしも「カックンブレーキ」に直接には連動することではないかもしれませんが、より安全なブレーキ操作ということでご案内いたしました。
運転席シートの位置が前方になりすぎ?
運転席シートに座るとき、背もたれに体を預けてますか?
ハンドルと胸の間隔狭すぎでは?
ブレーキペダルを踏むときに余計に足元をあげてませんか?
車間距離なるべく余裕もたせて。
チェックして無理のない範囲で修正すれば、いくらか「カックン効き」「ガク効き」の症状改善につながるかもしれません。
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【後記】
自動車の整備工場にとってブレーキ整備は中核業務です。
まさに「肝(きも)」といっていい整備事項です。
車は走らなくても死亡事故にはかならずしも直結しませんが、いったん走り出した後にブレーキが不能になれば死亡事故に直結します。
日本の国、運輸省がブレーキの分解整備を業務として行ってOKの整備工場とブレーキの分解整備の許可をもっていない工場をはっきり制度上区分けしているのもブレーキ整備の重要性をおもんばかってのことでもあると思います。
■非認証工場・・・分解整備だめ。ブレーキの分解整備も業務としてできない。
■認証工場・・・分解整備OK。ブレーキの分解整備もOK。
■指定工場・・・国に代わって車検時の保安基準適合不適合の検査権限OK。
認証・指定工場以上の整備工場メカニックは毎日毎日ブレーキの分解整備をしておりますので、ブレーキの整備については習熟しております。
指定工場以上ならブレーキの測定装置もありますし、個々の車の試運転などでもブレーキ制動時の体感的・感覚的な異常があった場合、その車の症状を膨大な整備経験の蓄積のなかで比較対照して判断できることが多いです。
ですので、認証工場・指定工場以上、しかも取り扱い車種が専門のメーカー系ディーラーさんなどででも「点検しましたけど異常はないです」と言われた場合は、やっぱり「メカ的な見地からは異常がない」ことがほとんどだと思います。
実際、弊社整備工場(指定工場)でもそんな感じです。
ただ、「メカ的な見地、点検結果からは異状なし」でも、お客さまからは「ガクッとする」「ひょこっ、ひょこっとなる」というお悩み、ご指摘がまま散見されるのは事実です。
弊社整備工場にて「異常なし」なのに「ガク効きする」症状を訴えられるお客さまと実際に一緒に試運転をしてみて、
お客様運転=ガク効き(整備工場スタッフ助手席)、工場スタッフに運転交代(お客さま助手席)=ブレーキスムーズ、
お客様運転=ガク効き(整備工場スタッフ助手席)、工場スタッフに運転交代(お客さま助手席)=ブレーキスムーズ、
お客様運転=ガク効き(整備工場スタッフ助手席)、工場スタッフに運転交代(お客さま助手席)=ブレーキスムーズ、
ということを数回繰り返し実験をしていく中で、「こんなところが影響しているのかな??」と思ったことをまとめたのがこの記事です。
ちょこちょこアドバイスをしてみて改善したケースもありますし、ぜんぜん改善しなかったことも多いです。
改善しなかったお客さまに詳しく聞くと「いままで、ほかの車ではこんなことにはならなかったのに!!」ということも多いです。
実際、直後にうちの代車などを乗ってもらって「ぜんぜん快適!ブレーキスムーズ!安心できる!」ということもありました。
そのような場合は、あえて言えば、「お客さまとその車が相性が悪い」ということも言えるかと思います。
ちょっと変な感じもしますが、よくよく考えれば、車は規格品ですが、人間の体や動作習性・動作感覚は規格品ではありません。
規格品でもない人間すべてに規格品である機械ものの自動車が例外なくしっくりぴたっと100%フィットすることのほうが自然ではないのかもしれません。
ですので、整備工場メカニックが点検・試乗してみてみて「異常なし」と判断され、さらに営業スタッフや事務員さんなども試乗してみて「違和感なし」と判断された場合、とりあえず「ガク効きしにくいペダル操作とそれに関連するシートへの座り方」をこころがけてみて、改善しなかったら「相性がわるいのかな?」と思ったほうがいいのかもしれません。
とくに今まで乗り換えてきた車すべてに「ガク効き」でなくて、「今の車に限って」「整備工場では異常なしなのに」「ブレーキングにも気を使ってるのに」ガク効きなら、「相性」なのかもしれません・・・・
長い文章のわりに、直接問題解決にはつながらない内容で申し訳ございませんでした。
わたしどもにできるご案内といたしましてはこんな感じです。
ありがとうございました。
LINEでのお問い合わせは随時ご質問OKですが、通常業務の合間にご回答いたしております。
回答はしばしお待ちくださいませ。
でも、メールよりかは全然LINEチャットのほうが早いですね。^^
最近はこちらのLINE登録→チャットにてのご質問お問い合わせが増えました。
メールよりもこっちが便利ですね^^
※公式LINE登録されてもいろいろなうざい広告コマーシャル、誘導、お知らせなどは一切ございません。
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