佐賀/小城/多久/杵島 車検 修理 販売 おまかせください!
本社工場:佐賀県小城市三日月町石木166-1 | 展示場:佐賀県小城市三日月町堀江1755
左ステップ後方に筆箱ぐらいの大きさの凹み(放置でサビあり)、左後ろクオーターに肘打ちがヒットしたぐらいの凹み(深いへこみ)があります。
2箇所きっちり修理・塗装して税込みの85,000円~でした。
未使用車でご購入いただいてまだ1年ちょっとで、せっかく大切に乗っていたのに・・・少しがっかりされていらっしゃったと思います。でも、よくあることです。使っていれば必ずキズ・凹みはついてしまうものですから。
キレイに仕上げて、何年経っても補修した部分にサビや塗装浮きなどが出ないよう、完璧な作業を期します。
バンパー、ライト、ステップのプラスチック内張り(カバー)などを慎重に取り外します。
取り外しには個々の部品で適切な外す角度と適切な力加減があります。横方向から組み付けてある部品を縦方向に無理やり引っ張るとすぐに壊れてしまったりします。
作業が粗い工場さんや経験の浅い工員さんではこの段階から取外し部品の破損アクシデントが発生します。
大きなヘコミを大まかに整形します。
この工程が雑で精度が悪いとパテ(肉盛り用の粘土状塗料というか材料)を大量に使用することになり、仕上げ後の歪みや塗装割れの原因になります。
ハンマー一本でかなりの部分整形してしまいます。ニキビの多い高校生の頬っぺたぐらいには整形してしまいます。
経験とセンスが必要です。
グラインダーで塗装面を削った後、ハンマーで調整できなかった全体的に薄くて広い凹みなどを溶接を使って引っ張り出します。
グラインダーで塗装面を削って溶接棒の太いのを凹み部分に溶着させます。
そしてその溶着した棒をカコン!と適度な力加減で引っ張ります。すると凹んでいた鉄板が少し膨らみます。やり過ぎないように慎重に繰り返します。
この作業にも経験とセンスが必要です。
肉盛り用のパテ(粘土みたいな、乾燥すればカチカチに硬化する材料)を補修箇所に塗り込みます。
乾燥したらグラインダーや手作業で慎重に削ります。
削って→手で触って確認→削って→手で触って確認→削って→手で触って確認・・・・・しながら、最後は磨いて完璧に整形します。
整形という意味ではここが最終段階に近いので、慎重を期します。
歪みも波打ちも皆無に仕上げる経験とセンスが必要です。
形がほぼ整った後でも、塗装色を塗布する前の下処理がいくつもあります。数種類の材料を塗って→磨いで→確認して→塗って→磨いで→確認して・・・・・という感じです。
また、凹みそのものがあった部分以外にも、ボカシ塗装としてとなりの左後ろドアまで塗装されるのでその下処理も必要です。
いったん塗装してしまってから、下処理の不徹底のために塗装のノリが悪くなって後悔しないように周到を期します。
面倒くさがらない丁寧さと、丁寧な仕事に達成感を感じれる資質が必要です。
まず、塗料メーカーさんの塗料を「調色」します。
塗料メーカーさんから届いた塗料をそのまま現車に塗ってしまえば、塗った部分と塗ってない未補修の部分の色がくっきりと違うことの方が圧倒的に多いです。
現車には、新車からいままで使用中に発生した色あせがあることが多いです。その「現状の色」に合わせることが必要です。
また、新しいお車でも、例えば春に製造された新車と秋に製造された同車種・同色の新車の色が微妙に違う・・・ということも、実は、現象としてあります。
新車製造の時に色を調合されるとき、赤の塗料をドラム缶何本、白の塗料をドラム缶何本、○○の塗料をドラム缶何本・・・・というふうに混ぜ合わせて大量に準備されるので、その過程で微妙に色の違いが製造時期によって出てくることがあるようです。
ともかくも、試し塗り用の板に調合した塗料を塗りつけて、実際のお客さまのお車と比べる(たて上下、よこ左右から角度を変えて見比べます)ことを繰り返します。塗装の前に、この塗料の調色・準備が非常に重要です。
塗料を準備したら、塗装面以外は塗料の飛沫が付着しないようにすっぽりとビニールで覆ってしまいます。
そして専用の塗装室(集塵室/通称「窯(かま)」)に搬入いたします。
ホコリ・ゴミが吹き付けられる塗料/塗装面に入り込まないように、集塵室で塗装するためです。
塗装・ペイントにも、技量/経験とセンスが必要ですが、技量だけではなく、「設備」も非常に重要なんです。
露天でこのペイント/スプレー/塗装作業をやっちゃうと塗装面にホコリや小さなごみが沢山入ってしまって仕上がりが悪くなってしまいます。
ハリボテの簡易ブースでなく本格的な集塵ブース設備はブース本体、地下の風洞、送風モーター、エアダクト、専用フィルター(外気取り込み側/排気側)など3千万~6千万円もします。壊れたら半端な設備投資じゃなくなるので、性能が低下しないように、フィルターの交換、ブースの清掃、点検をなどを定期的に必死こいてやっています。
塗装室の中で乾燥した後の、仕上げの乾燥中です。それが終われば、最終の鏡面磨き、塗装の最終確認、部品組み付けを行います。
集塵室/塗装室の中でほぼ乾燥が終わりますが、さらに仕上げの乾燥をいたします(写真)。
そのあとで、仕上げの鏡面磨きを経て、塗色の最終チェックをいたします。
OKなら部品を組み付けて、やっと完成です。
左ステップもほぼ同じ工程で、完成しました!
新しいお車をぶつけて沈んでいた気分も晴れ晴れです。
一般のお客様がどこからどう見ても、修理した箇所と修理していない箇所の見分けは不可能な仕上りです。(自動車オークションや中古車買取店の業歴の長いスーパー査定士さんじゃないと分からないです) SK
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